牝犬の烙印 後編







第二十五話

07/03/21公開




 その日以来、晶子と淳子も裕香の調教メンバーに加わった。
裕香は登校するとまず翔子たち三人によって人気の無い女子トイレに連れて行かれた。そこで裕香は自分でミ
ニスカートの中に手を入れて白いショーツを下ろすと足先から抜き取った。
「学校でも裕香はマックスさまの牝犬です・・・。そのことを忘れないために・・・淫らな牝犬にふさわしく
学校ではノーパンで過ごします・・・」
 裕香はトイレの床に直接正座すると屈辱の言葉を口にしながらうやうやしく脱いだショーツを翔子たちに差
し出した。
「フフフ、そこまで言うなら帰りまで預かっておくわね。授業中もちゃんとマックスのことを思い出してたっ
ぷり濡らすのよ!」
「はい・・・」
 つい少し前の自分ならとうてい考えられなかったような屈辱を受けながらも裕香の秘唇はすでに淫らに濡れ
始めていた。
(ああ・・・学校でも・・・わたしの身体・・・どんどん変わっていくのね・・・)
 裕香の身体と心は翔子たちから加えられる虐待に学校にいるときですら淫らに秘唇を濡らしてしまうまでに
変わってしまっていた。裕香は自分の変化に戸惑っていたが、だからといって抵抗しようとは少しも考えてい
なかった。裕香は自分の身体と心の変化を自然の流れのように素直に受け止めていた。
 クラスメートたちも裕香の置かれた立場に気づきはじめていた。しかし翔子を恐れて裕香を庇うものはいな
かった。とはいって一緒になって裕香を虐めるものもいなかった。翔子には周囲を圧倒する迫力があった。裕
香はなんとなくクラスで孤立したような存在になっていた。
 クラスで孤立したことは裕香の翔子に対する依存心をいやがおうにも高めた。それはまるで孤独な飼犬が飼
主にひたすら忠実に従う様子に似ていた。裕香は完全に翔子の言いなりだったしそのことにいまでは喜びを見
出してすらいた。
「裕香、夏休みになったらうちの別荘に行こうよ!」
 放課後にいつものように翔子の部屋でマックスに後ろから突き貫かれて悶える裕香に翔子が話しかけた。
「えっ・・・で、でも・・・」
「フフフ、大丈夫よ、裕香のお母さんだってきっと賛成するわよ・・・」
「ああん・・・でも、ああ・・・マックスさま・・・」
 翔子の言葉にはなにか含みがあった。裕香もそのことに気づいて聞き返そうとしたがちょうどそのときマッ
クスがひときわ激しく腰を振り出した。
「ああ・・・だめ・・・マックスさま・・・」
 裕香の白い肢体には汗がにじんでいた。マックスの責めはいつになく激しくハアハアと荒い息を吐きながら
裕香の尻に下半身を叩きつけるようだった。
「ああ・・・いい、も、もうだめ・・・」
「マ、マックスさま・・・わたしの中に・・・わたしの中にたくさん出して・・・ああ!!!」
裕香が絶頂を迎えるのと同時にマックスの射精も始まった。巨大な獣茎はどくんどくんと大きくうずくと大量
の獣液を放出しだした。裕香は体内深くに放出される熱い獣液に身体が内側から焼きつくされるような激しい
快楽を感じていた。
「ああ・・・裕香はずっとマックスさまの牝犬妻です・・・もう人間になんて戻れないんだわ・・・」
 裕香はまだ射精を続けているマックスに幸せそうに身体をゆだねていた。そんな裕香を翔子は怪しい笑みを
浮かべながら見下ろしていた。




第二十六話

07/06/17公開




「もうすぐマックスに会えるわよ」
「・・・はい・・・」
 翔子と裕香が降りたのは高級別荘地があることで有名なN県の駅だった。都心では強い夏の日差しもここで
はなんとなく柔らかい。高原で緑が多いせいか吹く風も都心と違い涼しく気持ちよかった。
 しかし裕香にはそんな高原の風情を楽しむ余裕はなく、その表情は固く引きつっていた。それどころか美し
い額にはじんわりと汗さえ滲んでいた。
「あらマックスに会いたくないの?」
「そ、そんなこと・・・ありません・・・」
 翔子の問いに答えた裕香の形の良い膝がかすかに震えていた。マックスは先に別荘に来ている翔子の父が連
れてきている。そのためここしばらく裕香はマックスに会っていなかった。
(ああ・・・早くマックスさまに会いたい・・・)
 処女を捧げて以来、ほとんど毎日のようにマックスと激しい交尾を続けてきた裕香はすでに禁断症状のよう
な状態にあった。しかし、いま裕香を苦しめている原因は別にあった。それは翔子によって裕香の秘裂に埋め
込まれたリモコン式のバイブだった。
「フフフ、裕香ったらはしたないわね。まさかこんなところでいっちゃうつもり?」
「ああ・・・、翔子様、許して・・・」
 翔子がスイッチを入れるたびに激しい振動が体内から裕香を襲う。電車の中でも人目をはばかることもなく
スイッチを入れる翔子に裕香はずっと弄ばれてきた。そのせいで裕香の秘裂は激しく濡れていた。
 清楚な少女にはふさわしくないものほしそうな上気した表情の裕香を翔子はあざ笑うかように見下してい
た。
「フフフ、ここでマックスに会ってもすぐにエッチ出来そうな感じね」
「そ、そんな・・・こんなところで・・・」
 二人がいる駅前の広場は都心の駅とは全く違うもののそれでも多くの人が行き交いしている。そんなところ
でマックスと交尾をすることなど到底出来るはずもなかったが、裕香には翔子の言葉を冗談とは思うことが出
来なかった。
そのとき二人の前に一台の乗用車が止まった。車から降りてきたのは三十代半ばの男性だった。
「やあ翔子ちゃん、迎えに来たよ」
 細身だが引き締まった肉体に良く会う日焼けしたさわやかな笑顔だった。
「新井さんが迎えに来てくれたんだ。ありがとう。さあ裕香も挨拶して!」
新しい人間の登場に動揺していた裕香だったが翔子に促されてあわててお辞儀をした。
(この人にも恥ずかしい姿をさらさなきゃいけないのかしら・・・)
 翔子の父の前でマックスとの交尾姿をさらす覚悟は、別荘に来ることを決めたときから出来ていたが、新し
い男の登場は裕香をさらに不安にさせた。
(ああ、わたしはもう普通の女の子には戻れないんだわ・・・)
 裕香は不安を感じつつも翔子に押し込まれるようにして新井の車の後部座席に乗った。




第二十七話

07/07/27公開




二人を乗せると新井はすぐに車を発車させた。
 商店や飲食店などで栄えているのは駅前の少しだけですぐに通り過ぎると、道は高原の森の中になった。
所々に別荘やペンションがあるものの人影はほとんどなかった。
裕香たちの乗った車は別荘地を抜けてさらに山奥に進んだ。そして細い道の行き止まりの大きな別荘に入っ
た。
「ここがパパの別荘よ!」
 車を降りると翔子が誇らしげに裕香に言った。年季の入った洋館風のその別荘はとても大きく立派なものだ
った。
「さあ、部屋に案内するわ」
 想像以上に立派な別荘に圧倒されて呆然としている裕香の手をとると翔子は自分の個室へ裕香を連れて行っ
た。
(なんだか調子が狂っちゃう・・・)
 別荘に着いたとたん、全裸にされ首輪につないだ鎖で犬のように四つん這いで引きずりまわされることを覚
悟していた裕香は、なんだか少し拍子が抜けたような気分だった。
「さあ、この服に着がえて!」
 翔子はクローゼットから、レースをふんだんに使った可愛らしい白いドレスを選んで裕香に渡した。
「は、はい・・・」
「ウフフ、私が中学生のころに着てたドレスだからちょっと小さいかもしれないけれど、裕香は小柄だから大
丈夫よね」
 裕香は翔子の見てる前で今まで着ていた服を脱ぐと、いそいそと受け取ったドレスに着替えた。
「お似合いね。可愛らしいわ」
 翔子に褒められて裕香もまんざらではない気分で嬉しそうな顔になった。翔子のドレスに着替えた裕香はど
こから見ても、清純な良家のお嬢様といった感じだった。しかし、その股間の中には、今は動いてないものの
少女には到底ふさわしくない淫具が埋め込まれていたままになっていた。
 裕香をドレスに着替えさせると翔子も着替えにかかった。翔子のドレスは裕香に与えたものとはうってかわ
って、翔子の豊満で美しいボディーラインを強調する大人びた赤いドレスだった。
「さあ行くわよ。みんなが待ってるわ」
 着替え終わると翔子は裕香を連れて部屋を後にした。「あのぅ・・・、みんなって?」
「いろいろよ。もちろん私のパパもいるわ。あと新井さんも。ほかにも・・・、ウフフ・・・」
 意味深な翔子の笑いが裕香は気になったが、今は黙って着いていくしかなかった。
(なんだかいつもみたいに犬のように引きずりまわされたほうが気が楽だわ・・・)
 裕香は妙に落ち着かない心持で翔子のあとに続いて長い廊下を進んでいった。




第二十八話

07/10/15公開




「裕香、ちゃんとみんなに挨拶するのよ」
 翔子にうながされて裕香が入った部屋は大きな広間だった。
「おっ、来たか翔子!それに裕香ちゃんも・・・さあ、こちらに来なさい」
 声をかけてきたのは翔子の父の恭一郎だった。四十代半ばで恰幅が良く口ひげを蓄えた姿はいかにも裕福な
家庭の父親といった感じだった。
 優しい声でうながされたが裕香は呆然として声もなくその場で立ちすくんだままだった。部屋には翔子の父
の他にも新井とそれに二人の中年の男性がいた。
「おっ、翔子ちゃん、ますますきれいになったね」
「裕香ちゃんも可愛らしいね。さあこちらに来なさい」
 二人の男性も優しい声をかけてきたが裕香には聞こえていなかった。裕香の視線は部屋の片隅に釘付けにな
っていた。
(まさか・・・そんな・・・)
 明るく優しげな男達の声とは裏腹に部屋には淫靡な匂いが立ち込めていた。そして低い唸り声と喘ぎ声がと
だえとだえに聞こえていた。
釘付けになった裕香の視線の先、部屋の片隅では一人の女性が白い美しい肌をすべてさらして四つん這いの姿
をさらしていた。そしてその背後からのしかかっている黒い姿は紛れもなくラブラドールレトリバーのマック
スだった。
しかしマックス以上に裕香の視線をひきつけたのはマックスにのしかかられている女性のほうだった。
 白い滑らかな肌は裕香の若い肌とは違ってみずみずしさこそ劣るものの、しっとりとした脂を乗せて熟した
女性の美しさを感じさせていた。床に着いた細い両腕は鉄の鎖でつながれた手錠で拘束されている。そしてそ
の細い首には普段の裕香と同じように赤い犬の首輪が巻かれていた。その首輪が如実に女性の身分や立場を表
していた。
マックスにうしろから突かれるたびに女は低い喘ぎ声をあげ大きな熟しきった乳房をゆらゆらと揺らした。大
きな目隠しで覆われているため顔こそ見えなかったが裕香にはその女が誰なのかすぐにわかった。
(まさか・・・そんな・・・ママが・・・)
 マックスの腹の下で快楽に喘いでいる女は裕香の母の佳織だった。
 佳織のほうはマックスとの交尾に夢中のうえ目隠しをされているせいもあってまだ裕香に気付いていなかっ
た。それどころかあらたに人が来た事にすら気付いていなかった。
「あっ、あん・・・、あっ・・・」
 佳織には恥ずかしい浅ましい姿をさらしているという感覚すらもう失われているようだった。
「フフフ、驚いたかね、裕香ちゃん」
 呆然とした裕香の前で恭一郎は靴下を脱ぐと佳織の口先に足先を押し付けた。佳織は目隠しで見えないまま
その足先を口に含んだ。
 マックスに背後から激しく突かれ苦しそうだったが佳織は無心に恭一郎の足を舐め続けていた。それは意思
によるものというよりは完全に調教された家畜ならではの行為といった感じだった。
「フフフ、裕香ちゃんのママはね、裕香ちゃんが翔子の牝犬になるずっと前から私の牝犬だったんだよ。」
 そういい終えると恭一郎は佳織の目隠しをはずした。




第二十九話

07/10/18公開




「ゆ、裕香ちゃん・・・」
 目隠しをはずされた佳織は背後からマックスに犯されたままの四つん這いの姿で、絶望的な表情で裕香に視
線を向けた。裕香から翔子に別荘に誘われたと聞かされたときから佳織はこうなることは分かっていた。それ
だけにすぐに状況を理解できたようだった。
「ママ・・・」
 呆然としてつぶやく裕香に翔子が寄り添ってきた。
「フフフ、浅ましい姿よね。でもあれはあなたの姿でもあるのよ。」
「・・・」
 言葉もなくうつろな裕香に恭一郎も語りかけた。
「そうだよ、裕香ちゃん。しかし今の君はきちんと洋服を着て二本足で立っている人間だ。」
「・・・」
「君がお母さんの浅ましい姿を見て牝犬になることをやめて人間であることを望むなら、そのままこちらに来
てソファーにかけなさい。ただしそうなればもうマックスと一緒にもいられないよ。しかし、もしお母さんと
一緒に牝犬となって生きていきたい、と思うのだったら・・・、どうすれば良いのか、分かっているね?」
 裕香の中で最初の動揺はすでにおさまっていた。それどころかこの異常な状況の中で自分でも不思議なくら
い冷静な気持ちになっていた。裕香は恭一郎にむかってまっすぐに視線を向けた。
「・・・はい・・・」
 裕香の心の中ではすでに自分の取るべき道は決まっていた。それはこの別荘に来ると決心したときにすでに
決まっていたのかもしれなかった。
(マックスと離れることなんて・・・、それにマックスをママに取られるなんて・・・)
(私はメ・ス・イ・ヌ・・・、人間じゃないわ!)
 裕香は部屋にいる翔子、恭一郎、そして新井と二人の男を一人一人静かに見つめた。
 広い部屋を緊張感が支配した。
「だ、駄目よ!裕香!裕香は人間よ・・・牝犬なんかになっちゃ駄目よ!」
 緊張感が支配する沈黙の中、たまりかねたように佳織が叫んだ。
「だめよ、ゆ、う、う、あっ・・・」
 そのとき佳織の言葉をさえぎるようにマックスが腰を激しく振り出した。腰を振りながらマックスも視線を
裕香に向けた。
(マックス・・・、マックスを、マックスをママに渡すなんて・・・)
 裕香の中でむらむらと嫉妬心のようなものが沸き起こってきた。
(ママに・・・、ママにマックスは渡せないわ!)
裕香はごくりと大きく一回息を飲むと、ドレスのファスナーに静かに指をかけた。




第三十話

07/10/26公開




 ドレスが音もなく床に落ちた。裕香はためらうこともなく生まれたままの姿になった。そしてそのまま床に
両手を着いてマックスに向かって牝犬の姿勢になった。
「裕香・・・素適よ。」
 翔子は楽しそうに微笑むと赤い犬の首輪を取り出した。それは翔子に買ってもらったいつも付けていた首輪
だった。
「・・・」
 裕香は無言のままそっと細い首を翔子に差し出した。翔子はそのまま黙って裕香の首に首輪を取り付けた。
(もう人間には戻れないんだわ・・・)
 裕香は人間だった自分と決別し牝犬として生きることを選んだ自分の運命を実感した。それは不思議な気持
ちだったが悲しいとは思わなかった。しかし何も知らず楽しく暮らしていた子供のころを思うと切ない気持ち
がこみ上げてくるのは抑えることができなかった。
裕香の美しい二つの瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
しかし裕香はいつまでも感傷にとらわれているわけにもいかなかった。裕香は母親の佳織からマックスを奪い
返さなければならなかった。
「ああ・・・、マックスさま、ママから離れて・・・、わたしを見て・・・」
 裕香は佳織と交尾をしているマックスに四つん這いのまま寄り添って頬擦りをした。しかしマックスは佳織
の成熟した柔肉に夢中で裕香のほうを振り返ることはなかった。
(ああ・・・どうすればいいの?)
 マックスを振り返らせようと悩む裕香の横で佳織があられもない声をあげた。
「あっ、ああ、マックスさま・・・、いい、いいわ・・・、おねがい・・・中に出して・・・」
 その声は裕香を挑発するかののようだった。もはや二人、いや二匹は母娘である前に一匹の牡犬を争うライ
バル同士だった。
(ど、どうすれば・・・、どうすればママから離れてくれるの?)
 あせる裕香の横で佳織の声がますます大きくなっていく。マックスの腰の振りもスピードを増していた。
(ああ、早くしないと・・・)
 つながった二匹の周りを裕香はあせりながらうろうろした。
(ああ、どうすればいいの?)
 そのとき佳織とつながったマックスの尻が裕香の視野に入った。
(マックスは・・・マックスは私のあそこを舐めるとき、良くお尻の穴も舐めてくれたわ・・・)
(私がマックスのお尻の穴を舐めれば・・・、そうすればきっとマックスもわたしの気持ちが分かってくれる
わ・・・、そうすればママからマックスを取り戻せる・・・)
 マックスは良く世話をされていて清潔な犬だった。しかしそれでも犬の肛門が清潔であるはずがない。その
ことは裕香にも良く分かっていた。しかし今の裕香にはそんなことよりもマックスを取り戻すことが何よりも
大事だった。裕香に迷いはなかった。




第三十一話

07/11/07公開




 裕香はその上品な可愛らしい顔をマックスの肛門に近づけた。獣臭いマックスの体臭が鼻をついたが裕香は
ひるむことはなかった。
裕香はマックスの肛門に顔を近づけると舌をのばした。
(うっ・・・)
 舌先が肛門に触れた瞬間、裕香は刺すようなしびれるような刺激を感じた。しかし裕香はひるむことなくそ
のまま舌を押し付けた。
 ピンク色の可愛らしい舌で裕香はマックスの肛門を襞にこびりついた汚れまで取るかのように丁寧に舐め
た。苦いようななんともいえない不快な汚辱の味が裕香の口内に広がったが、裕香は美しい眉をしかめつつも
丹念に汚い犬の肛門を舐め続けた。
(わたし・・・犬の肛門まで舐めるとこまで墜ちたんだわ・・・)
 自分で選んだとはいえあまりの境遇に裕香の胸中には惨めさがこみ上げてきたが、同時に不思議な安堵感も
感じていた。それは人間性を放棄し堕ちるところまで堕ちた牝犬ならではの安堵感だった。
 裕香は無心に舐め続けながら、口内に溜まった唾をゴクリと一息に飲み込んだ。酷い味だったが一度思い切
って飲み込むとあとは少し楽になった。
「クゥーン!!」
 裕香の意表をついた奉仕にマックスは腰の動きを止めて拍子の抜けた甘い声を上げた。それは裕香や佳織の
ような特上の人間の女の柔肉の味を知り尽くしたマックスにとっても、初めて体験する新鮮な快感だった。
 肛門を舐めるということは絶対的な服従を意味した。裕香のその気持ちはマックスにも伝わっていた。マッ
クスはそれまで激しく佳織を責め立てていた腰の動きをピタリと止めた。
(マックスにも私の気持ちが伝わってる・・・)
 無心にマックスの肛門を舐める裕香にもマックスの心境の変化が感じられた。マックスの変化は裕香を勇気
付けたが佳織にとっては全く逆だった。佳織もマックスの腹の下でその心境の変化を感じ取っていたが、それ
は佳織にとっては残酷なものだった。
「ああ・・・嫌・・・、マックスさま・・・お願い、佳織の身体でいって・・・」
 佳織は惨めな哀れみをもとめる言葉を口にしながら、マックスをはなすまいと熟れた牝肉を必死に引き締め
たがすでに手遅れだった。
「ああっ・・・そんな・・・ひどい・・・」
 佳織の懇願も抵抗もむなしくマックスは非情に振舞った。まるで子供が飽きたおもちゃを捨てるようにマッ
クスはあっさりと佳織の身体から離れた。そして身体の向きを変えると裕香の頬を舐めた。
(ああ、マックスさま・・・)
 裕香もマックスの舌に応えた。裕香は舌をのばすとマックスの毛むくじゃらの頬をなめた。二匹の犬はお互
いに相手の顔を丁寧に舐めあった。そして二匹の舌は自然に絡み合っていった。




第三十二話

07/11/22公開




「どうやらどっちが牝犬にふさわしいかは決着がついたようね」
 翔子の言葉が部屋に響く。佳織は惨めな気持ちでその言葉を聞いた。
(ああ・・・娘に・・・裕香にマックスを奪われるなんて・・・)
 佳織の頬を涙が留め止めもなく流れた。しかし佳織はいつまでも悲観に暮れているわけにはいかなかった。
牝犬になり損ねた佳織には奴隷女としての義務が待っていた。
「さあ、早く俺たちを満足させてくれよ!」
 ソファーでは新井と他の二人の男達がすでに下半身を露出させて佳織を待っていた。
「さあ、負け犬はさっさとあっちへ行きなさい!」
 翔子は佳織の豊満な白い尻に鋭く鞭を当てた。
「ひぃっ!」
 痛みに叫び声をあげつつ佳織は二人の男のもとへと追い立てられていった。
「しっかりご奉仕してくるのよ!」
 翔子は四つん這いのまま進んでいく佳織から視線を裕香に戻した。
 マックスをめぐる牝の戦いに勝利した裕香だったが、その将来は佳織以上に過酷な運命が待っていた。
「フフフ、でも敗れたほうが幸せだったのかもしれないわね。だって裕香はもう人間として扱われることすら
ないんですもの・・・」
「ハハハ、確かにそうかもしれないな。裕香はこれから牝犬として生きていかなければならないんだから
な・・・」
 大きく運命の別れた母娘を見て翔子と恭一郎は笑い合った。
 しかし裕香には翔子の言葉も恭一郎の言葉も耳に入ってはいなかった。裕香はマックスの愛を手に入れるこ
とができたことに夢中になっていた。
(ああ、マックスさま・・・、裕香は・・・裕香は本物の牝犬に負けないように一生懸命お仕えしま
す・・・)
 しばらくむさぼるように舌を絡めあっていたマックスと裕香だったが、自然に二匹の舌が離れた。マックス
の優しげな瞳にみつめられて、裕香はマックスの気持ちをすぐに理解することができた。マックスの腹下の獣
茎は佳織の身体から引き脱いだときよりも一回り以上大きくなっていた。普通の人間にはおぞましくすら感じ
る巨大な獣茎も裕香には頼もしく、愛しく感じられた。
(ああ・・・裕香を愛して・・・裕香だけを愛して・・・)
 裕香は一度媚びるようなねっとりとした甘い視線でマックスを見上げると、上半身を低く床に押し付け、マ
ックスが挿入しやすいように腰を高く上げた。それは犬以下の牝犬奴隷である裕香にふさわしい姿だった。




第三十三話

07/11/23公開




 裕香の最も敏感な桜色をした秘裂は、マックスだけにではなく部屋にいるすべての人たちにもさらけ出され
ていたが、今の裕香にはそれほど問題ではなかった。それは牝犬ならば当たり前のことだからである。
(ああ・・・マックスさま・・・)
 裕香は剥き出しになった性器にマックスの生暖かい獣息を感じた。充分に興奮しているマックスはもう裕香
を待たせることはなかった。
「ああ・・・」
 マックスは裕香の背後から覆いかぶさるようにのしかかった。裕香はマックスの体重と体温を感じるだけで
身体が熱くなりわれを忘れそうな心境になった。
「ああ・・・マックスさま・・・来て・・・」
 マックスも気持ちは同じだった。小柄な裕香の身体を包むように腹下におさめると、硬く大きく隆起した獣
茎を一気に裕香の秘裂に押し付けた。
「ああ・・・うれしい・・・」
 裕香の充分に潤んだ秘裂は抵抗もなくマックスの獣茎を受け入れた。
「ああ、いい、いいわ・・・、マックスさま・・・」
 その裕香のあられもない嬌声を佳織はうわの空で聞いていた。
(ああ、駄目よ・・・裕香ちゃん・・・、裕香ちゃんは人間なのよ・・・)
 しかし母親としてのその想いも現実の前ではむなしかった。裕香は牡犬に犯され、牝犬としての幸福に絶頂
を迎えようとしている。そして何よりも佳織自身が男達に髪の毛をつかまれ、桜色の上品な唇を男達の股間に
押し付けて奉仕を強制されている状況だった。
(ああ・・・裕香ちゃん・・・私たち・・・どこまでも堕ちるしかないのね・・・)
 男達に屈辱の奉仕を続ける佳織の頬を悲しみの涙が流れた。しかしその熟しきった秘芯は激しく濡れてい
た。
佳織は絶望の中でも被虐の悦びに激しく興奮している自分に、さらに絶望しながらも男達への屈辱の奉仕に励
むしかなかった。佳織は自分と裕香には、運命とそして快楽に身をゆだねて生きていくしか他に道がないこと
をよく理解していたのだった。
「まるで生まれついての牝犬のようだわ・・・」
 翔子の侮辱の言葉も今の裕香にはかえって誇らしく聞こえた。
(そうよ、わたしは生まれついての牝犬なのよ・・・たまたま人間の身体で生まれただけ・・・本物の牝犬に
なんか絶対負けられない・・・)
 裕香は強制されたのでもなく状況に流されたのでもなく、自信を持って牝犬として生きる運命を選んでい
た。




第三十四話

07/11/23公開




(きっとわたしはもう学校に戻ることもないんだわ・・・)
 裕香は人間として暮らした日々に心の中で別れを告げた。
(わたしは・・・、わたしはこれからずっとマックスさまの妻として・・・、いいえ、奴隷妻としてお仕えし
ます・・・)
 裕香の身体の中で激しいピストン運動を繰り返していたマックスの獣茎がビクンビクンと大きく脈を打っ
た。マックスは裕香の身体の中で頂点を迎えようとしていた。そしてそれは裕香も同じだった。
(ああ・・・マックスさま・・・マックスさまが欲しい・・・マックスさまの赤ちゃんが欲しい・・・)
 裕香は心の奥底からマックスの奴隷妻になることを求めていた。そして奴隷妻としての努めを果たすことも
求めていたのだった。
「ああ、マックスさま・・・来て・・・裕香の身体の中に出して・・・裕香は・・・裕香はマックスさまの赤
ちゃんを産みたい・・・」
 裕香がマックスの牝犬妻として絶頂を極めるのと同時にマックスも頂点を迎えた。マックスの大量の獣液が
裕香の体内に勢いよく放出された。
犬の射精は一度では終わらない。断続的に続くマックスの射精に合わせて、裕香も脈を打つように身体をくね
らせて腰をマックスに押し付けて獣精を求めた。
「ああ・・・マックスさま・・・裕香を妊娠させて・・・おねがい・・・」
「マックスさまの赤ちゃんが産みたい・・・」
 人間であることを完全に放棄してマックスを求めて身体を淫らにくねらす裕香を見て、翔子と恭一郎の二人
は満足そうにお互いを見合った。
「裕香はもう完全に牝犬ね。もう人間には戻れないでしょうし本人もそのほうが満足のようね。」
「フフフ、まったくだ。これなら次の段階にもスムーズに進めそうだな・・・」
 翔子と恭一郎の会話は裕香の将来にさらに過酷な運命が待っていることを予感させるには充分だった。しか
し恐ろしい恭一郎のその言葉も今の裕香の耳には聞こえてなかった。
 裕香はマックスの愛情に包まれて牝犬の幸せの中で陶酔していたのだった。




第一部完