首輪につながれて 後編







第六話
06/09/15公開




 亜紀はポストに入っていた差出人の書かれていない封筒を開けて愕然とした。封筒の中にはプリントアウト
されたマカロフに背後から犯されている亜紀の写真があった。
(そ、そんな・・・)
 絶頂に達し快楽におぼれていた亜紀は気づかなかったが江美子は亜紀とマカロフの交尾を何枚も写真に収め
ていた。どの写真も激しい快感によがり狂う亜紀のみだらな顔を見事に映していた。
(写真を撮られていたなんて・・・)
 封筒の中には写真の他に江美子からの手紙も入っていた。それは呼び出しの手紙だった。亜紀は手紙を握り
締めたまましばらく動くことができなかった。
 次の日曜日、江美子の家を訪ねた亜紀は渋めのスーツで女らしさを抑えた姿だった。
「ふん、・・・」
江美子は鼻で笑うような態度で亜紀をリビングヘ通した。今日はマカロフの姿は見えなかった。亜紀は安心し
たが少し寂しいような物足りないような気持ちもした。
「・・・もう許してください・・・」
 テーブルについて江美子と向かい合った亜紀は、挨拶も抜きに切り出した。
「あら、いったいなにを許して欲しいのかしら?」
「写真返してください・・・」
「いやよ、あれは私が撮った写真ですもの。今度インターネットで公開しようって思ってるの。本物の獣姦っ
て結構人気あるのよ!」
「そ、そんな・・・」
 亜紀の表情が引きつった。
(江美子は本気だわ・・・)
 動揺する亜紀と裏腹に江美子は余裕だった。
「きっとみんな喜んでくれるわ。毎日どれくらいの人が見てくれるかしら?」
「・・・」
「フフフ、私は隆司さんを奪ったおまえを許すつもりなんかないわ。徹底的に牝犬に堕してやるつもりよ。ハ
ハハハハ」
(狂ってるわ・・・)
 亜紀は江美子に狂気を感じたが、だからと言って今の自分の立場がどうなるものでもなかった。
「・・・お金ならいくらでも払います・・・だから・・・」
 亜紀はすでに涙声だったが、その言葉に江美子の表情が変わった。
「馬鹿にしないで頂戴、お金ならあなたから貰わなくてもいくらでもあるわ!私はただおまえに惨めな思いが
させたいだけよ!」
 江美子は立ち上がると鋭い声でマカロフを呼んだ。
 半開きになっていた隣の部屋のドアが開きマカロフが現れた。マカロフは静かに江美子の近くまできてそこ
で秋に視線を向けた。マカロフの視線は亜紀の身体を舐めるようなねっとりとした情感のこもった視線だっ
た。それは自分の牝を見る視線だった。
(・・・いや・・・)
 亜紀はマカロフの視線に先日の激しい交尾を思い出さずにはいられなかった。あの日、孤閨をもてあまして
いた熟れた肉体はマカロフを激しく求めてしまった。マカロフの視線に亜紀の肉芯はすでにうずき始めてい
た。
「フフフ、いくら生意気言ってもあなたは女ね。一度抱かれた相手には弱いのね」
 江美子の言葉を亜紀は否定できなかった。




第七話
06/09/17公開




「さあ、マカロフはお待ちかねよ!」
 江美子の言葉に亜紀はマカロフを見た。毛足の長いボルゾイのため椅子に座っている亜紀からははっきりは
見えなかったがマカロフの股間では赤いペニスが大きく勃起していた。
「ウゥー・・・」
 椅子に座ったままの亜紀にじれたのかマカロフが唸り声を上げた。
(駄目よ・・・写真を取り返して帰らないと・・・)
(あんな淫らなこと・・・もう・・・)
 しかし亜紀の意思はすでにぐらついていた。このあいだマカロフから与えられた快楽はそれ
ほどに激しかった。
(ああ・・・マカロフの・・・牝犬にされたい・・・)
 36歳の亜紀の肉体は一度覚えた快楽を忘れるには熟れすぎていた。
「フフフ、ぐずぐずしてないでさっさとこっちに来なさい」
「・・・」
 亜紀は夢遊病患者のようにふらふらと立ち上がると江美子の前に立った。
「さあ、マカロフが待っているわ。牝犬の姿勢になりなさい」
「・・・はい」
 亜紀はその場で四つん這いになった。
「あっ・・・」
 江美子は四つん這いになった亜紀のスカートを捲り上げるとストッキングごとショーツを足首のところまで
剥ぎ取るように下ろした。
 亜紀の脂ののったなめらかな透明感のある白い尻があらわになった。
「ふんっ・・・」
 江美子は亜紀の美しい尻に嫉妬心を感じ、そしてさらに嗜虐心を掻き立てられた。
「あっ・・・ん」
 江美子はパシン!と乾いた音を立てて亜紀の尻を強く叩いた。それは白い尻に赤い手形がくっきりと残るく
らいの強い打擲だったが、亜紀は嫌がるどころか甘えた声を上げてしまった。
「お尻を叩かれて喜ぶなんて本当にマゾだね。いやらしい女、いいえ牝犬だわ・・・」
「・・・」
 亜紀は何も反論できなかった。痛かったはずなのに思わず甘い声を上げてしまった。かっての同級生の前で
四つん這いで剥き出しのお尻を晒すだけでも普通の女にはできないことである。
そしてさらにお尻を叩かれて甘い声を上げてしまったのだ。
(江美子の言うとおりだわ・・・わたしは・・・マゾなんだわ・・・)
 さらにもう一発乾いた強い音を立てて江美子が亜紀の尻を叩いた。
「あぁん・・・」
 亜紀は前回よりもはっきりと強く痛みと惨めさの中にある快感を感じた。そしてさらにつづくであろう快感
を求めて手形の残る白い尻を揺さぶって甘い声を上げた。
(わたしは・・・マゾよ・・・もっと、はげしく・・・して・・・)
 江美子は獲物を手にした猟師のように満足そうな笑みをたたえてマカロフを呼んだ。
「マカロフ、このいやらしい牝犬を舌で喜ばせてあげて!」
「ウォーン!」
 マカロフは嬉しそうに亜紀に飛びつくと剥き出しにされた性器に顔をうずめ甘い蜜を求めて長い舌を激しく
動かしだした。




第八話
06/09/17公開




「あぁん・・・い、いい・・・」
 マカロフに舐められて亜紀はすぐにみだらな声を上げだした。
「ああぁ、マカロフ・・・もっと舐めて・・・」
 亜紀は江美子の存在を忘れるくらいマカロフの舌技に狂った。亜紀はもうただの一匹の牝だった。
「フフフ、最初の強がりが嘘みたいね」
「亜紀、牝犬になってマカロフに抱かれたい?」
江美子の手が亜紀の首筋をなぞるように動きあごをしゃくるようにして顔を上げさせた。
(・・・牝犬にされてもいい・・・マカロフに抱かれたい・・・)
 亜紀は江美子の目をまっすぐに見た。
「はい・・・」
 亜紀ははっきりとうなずいた。それは亜紀にとって人間をやめるというのに等しかった。
「マカロフ、少し離れてなさい」
 江美子の命令にマカロフは少し不服そうに亜紀から離れた。
「亜紀、服を脱ぎなさい!」
 亜紀は立ち上がると無言で服を脱ぎ始めた。
(はやく、はやくマカロフに抱かれたい・・・)
 かつての同級生の前で自ら全裸を晒すことは亜紀にしても恥ずかしかったし辛かったが、マカロフに抱かれ
たいと言う気持ちのほうが強かった。亜紀は躊躇することなく一気に服を脱いだ。
(きれいね・・・)
 江美子は亜紀の裸体を見て改めて感心した。20代とまではいかないものの白い肌は充分に瑞々しく美しか
った。形の良い乳房ははりがあり先端の蕾はかわいらしく上を向いている。贅肉のついてない腰はきれいにく
びれ太ももにかけて美しいラインを描いていた。それでいて熟れた女性らしい柔らかさも全身から感じられ
た。しかし亜紀の美しさは江美子にとっては嗜虐心の対象でしかなかった。
「そこに四つん這いになりなさい!」
「・・・」
 亜紀は無言で四つん這いの姿勢をとった。亜紀の形の良い大き目の乳房が引力にひかれタプタプと柔らかそ
うに揺れた。
「亜紀、牝犬になった記念にこれをあげるわ」
 江美子が取り出したのは赤い犬用の首輪だった。
「亜紀、首を出しなさい!」
「・・・」
 亜紀は無言のまま江美子に首を差し出した。
 江美子の手が伸びて亜紀の首に犬の首輪が巻かれた。亜紀は冷たい皮の感触に逃げられ
ない運命を感じた。そしてカチャリと音がして金具が締め終わると亜紀は自分が一匹の牝犬になったことを悟
った。
「亜紀、これでおまえはもう人間じゃないわ。おまえはただの牝犬、いいえ牝犬以下よ。これからは私に対し
てもマカロフに対しても敬語を使いなさい!」
「・・・はい、江美子様」
 もはやマカロフに抱かれることしか頭にない亜紀に江美子の言葉は強い説得力を持って受け入れられた。




第九話
06/09/19公開




「・・・マカロフ様・・・お願い・・・来て・・・」
 亜紀は自分が犬以下の存在であることを噛み締めながらマカロフを求めた。
(ああ、堕ちるところまで堕ちてしまったのね・・・)
 亜紀の頬を涙が流れた。それは人間だった過去への決別の涙だった。
「ウォーン!」
 マカロフは江美子の目配せを受けて勇んで亜紀にのしかかってきた。
「あぁっ・・・」
 亜紀の潤んだヴァギナにマカロフの巨大な獣茎が一気に入ってきた。前回犯されたときと違って今回は明ら
かに自ら求めた交尾だった。
(ああ、私もう牝犬なんだわ・・・)
 マカロフの熱い獣茎を体内にしっかりと感じて亜紀は自分が牝犬に落ちたことをはっきりと認
識した。
(隆司さん・・・ごめんなさい・・・)
 亜紀は心の中で隆司に詫びた。それは同時に別れの言葉でもあった。すでに牝犬に堕ちた亜紀にはもう隆司
の妻である資格はないことを亜紀はよくわかっていた。
そのとき深々と亜紀のヴァギナに獣茎を挿入したマカロフが腰を動かしだした。
「あぁ・・・いい・・・マカロフ様・・・」
 亜紀は隆司のことを吹っ切るかのように激しく喘ぎ声をあげマカロフとの交尾に没頭していった。
「フフフ、お似合いのカップルね。相性よさそうだしマカロフと再婚したらどう?」
「あぁ・・・そんな・・・」
「フフフ、おまえ、まだ隆司さんの妻のつもりなの?」
 江美子の目が鋭く光った。
「そ、そんな、あぁ・・・」
 マカロフの激しい動きに息も絶え絶えながら亜紀は必死に江美子に答えた。
「わ、わたしみたいな・・・牝犬に・・・隆司さんの妻の資格なんか・・・ありません・・・」
「そう、もっともよね。おまえは今日からただの牝犬、いいえ犬以下の牝豚よ。隆司さんの妻の資格なんかな
いわ!」
 江美子はうれしそうに宣言した。マカロフに背後から犯されて悶えている亜紀は、屈辱に涙しながらも江美
子の宣言を受け入れるしかなかった。
(ハハハ、ついに隆司さんの妻の座から亜紀を追い払ったわ!)
 隆司が死んだ今となっては現実には意味のないことでもあったが江美子にとっては長年の思いが果たされた
瞬間でもあった。
「あっ・・・いい・・・」
 勝利感に浸る江美子のかたわらで亜紀はマカロフの激しい責めを受けていた。
「ああ・・・マカロフ様・・・・いい・・・もっと・・・」
 髪を振り乱して悶える亜紀の耳のそばでマカロフはハアハアと激しい息遣いをたてながら激しく腰を振り続
けていた。
「フフフ、正直昔のままのおまえには嫉妬したけどこれじゃただの惨めな牝犬ね。とても人間には真似できな
いわね」
 亜紀はマカロフとの交尾に狂ったように悶えながら江美子の言葉を遠くの出来事のように聞
いていた。




第十話
06/09/20公開




 一匹の牝犬に堕ちた亜紀は恥じらいもなく激しく悶えた。
「あぁ・・・ダメ・・・あっ・・・」
 静かな部屋の中に亜紀の喘ぎ声とマカロフのハアハアという激しい息遣いだけが響いた。
「あっ・・・な、なんで・・・?」
 亜紀はマカロフの獣茎の根元が膨らんできていることに気づいた。人間の陰茎では考えられ
ない現象だった。
「あっ、そ、そんな・・・」
 亜紀はあわてた。マカロフが膨らんだ獣茎の根元を亜紀のヴァギナに押し込んできたのだ。
「あっ・・・駄目・・・いっ、痛い!」
 マカロフは亜紀のヴァギナを無理やりに押し広げるように膨らんで瘤のようになった獣茎の
根元をぐいぐいと押し込んできた。
「ひぃ・・・あぁっ・・・痛!」
 亜紀は痛みに耐えかねて身体を前に動かしてマカロフの責めをかわそうとしたが、マカロフの逞しい両腕は
がっしりと両脇から亜紀を押さえていて逃げることはできなかった。
「あぁぁ・・・ダメ・・・」
 涙声の亜紀を無視してマカロフは完全に根元の瘤まで巨大な獣茎を亜紀の体内に押し込んだ。挿入の激痛が
収まった亜紀を今度は激しい快感が襲った。亜紀の体内におさまった獣茎の瘤はさらに大きさを増し内側から
亜紀を責めたてた。
「あぁ、そ、そんな・・・すごい・・・」
「あぁ、だめ・・・マカロフ様・・・」
 体内でビクビクとうずくマカロフの獣茎に亜紀はマカロフの射精が近いことを感じた。
「あぁ・・・マカロフ様・・・来て・・・」
 亜紀の気持ちに応えるようにマカロフも亜紀の頬を優しく舐めた。
「あぁ・・・マカロフ様・・・好き・・・大好き・・・」
「ウォーン!」
 亜紀は完全に人間であることを放棄しマカロフと一緒に絶頂を極めることを選んだ。そしてマカロフの心も
同じだった。マカロフは大きくそして長く吼えるとさらに強く亜紀の身体に自分の身体を押し付けた。そして
同時にマカロフの獣茎から大量の獣液が放たれた。
「あぁ・・・あぁ・・・」
 犬の射精は長い。一度では終わらず何度も繰り返される。身体の内側深くに熱い獣液を大量に放たれながら
亜紀も快楽の絶頂を極めていた。激しい快楽の中で夢中になっている亜紀は江美子のカメラが何度もフラッシ
ュで光るのを不思議な出来事のように感じるだけだった。
(マカロフ様の・・・マカロフ様の赤ちゃんが欲しい・・・)
 マカロフの射精が完全に終わりやっと亜紀から身体が離れたとき亜紀はもう自分では自分の身体を支えるこ
ともできなかった。亜紀は床に崩れ落ちるように倒れこんだ。遠のく意識の中で亜紀はマカロフの子供を産み
たいとはっきりと思った。




第十一話
06/09/23公開




 牝犬に堕ちた亜紀は江美子に奴隷として仕えることを誓わされた。当然マカロフにもである。
「あ、亜紀は・・・いやらしい・・・最下等の、め、牝犬奴隷として・・・江美子様、マカロフ様に・・・
お仕えすることを誓います・・・」
 亜紀はかすかに震えながらもかつての同級生とその飼い犬に屈辱的な言葉で隷従を誓い、床に這いつくばっ
てその足に接吻をした。
「フフフ、いいざまね。ずっとおまえがわたしの足元に這いつくばる日を楽しみにしてたのよ。これからはた
っぷりと虐めてあげるわ。マゾらしく喜んでね!」
「・・・」
「あら、嬉しすぎて返事もできないの?」
「あっ、は、はい・・・ありがとうございます・・・」
 這いつくばったままの亜紀の瞳から涙がこぼれて床を濡らした。しかしその涙は惨めな運命に対する悲しみ
だけの涙ではなかった。どちらかといえば幸せに暮らしていた過去の人間としての自分に対する決別の涙でも
あった。亜紀はこれから自分に与えられるであろう恥辱と苦痛そして快楽について明らかに期待している自分
に気づいていた。
(わたしは江美子様の言うとおりマゾなんだわ・・・そして牡犬に犯されて喜ぶ牝犬なんだわ・・・)
 亜紀は自分に与えられた運命を素直に受け入れることを心に決めた。
 翌日から亜紀は家政婦として江美子の家に通うことになった。もっとも家政婦といっても仕事は通常の家政
婦の仕事にとどまらずマカロフや江美子の性処理の相手まで含まれているただの奴隷でしかない。江美子の命
令で36歳という亜紀の年齢には不相応の露出度の高い服装で濃い化粧をして出かける亜紀は、近所でも噂に
もなり奥様連中からは露骨な軽蔑の視線がそそがれるようにな
ったが、マゾとして牝犬として生きて行くことを決めた亜紀は耐えるしかなかった。
 丈の短いフレアスカートから伸びた亜紀の白いすらりとした二本の脚はストッキングを着けていない。それ
どころかスカートの下にはショーツすら着けていなかった。
奴隷に下着は必要ないという江美子の命令で亜紀の下着類はすべて処分されていた。
「あっ・・・」
風が吹くたびに亜紀はスカートの裾を気にしなくてはならない。そのたびに奴隷にそして牝犬に堕ちた自分の
運命を意識し、マゾとしての官能を刺激させられた。
(急がないと・・・マカロフ様が待っているわ・・・)
 亜紀はマカロフに犯される期待に胸を膨らませ駅への道を急いでいった。




第一部完